吉古墳群(読み)よしこふんぐん

日本歴史地名大系 「吉古墳群」の解説

吉古墳群
よしこふんぐん

[現在地名]長野市大字吉

三登みと山東麓で、北国脇往還に面した田子たご池の上方斜面に位置している古墳群で、一〇ヘクタール中に九五基もの円墳が築造されている。いずれも規模の小さなもので、盛土構築と積石になるものとがあり、立地している微地形により五小群に分けられる。内部構造は横穴式石室が大部を占め、羨道部分の短い末期的な形態が特徴である。昭和三四年(一九五九)から六基が調査され、この中には盛土墳に構築された天井部が屋根形をなす箱形石棺がみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報