吉田マツ(読み)ヨシダ マツ

20世紀日本人名事典 「吉田マツ」の解説

吉田 マツ
ヨシダ マツ

明治〜昭和期の教育者 精華女子高等学校理事長



生年
明治17(1884)年2月17日

没年
昭和51(1976)年12月5日

出生地
福岡県博多中間町(現・福岡市)

旧姓(旧名)
下沢

学歴〔年〕
東京高等技芸専門学校卒

主な受賞名〔年〕
藍綬褒章,勲三等瑞宝章

経歴
博多の豪商の家に生まれる。福岡県立福岡高等女学校を卒業後に上京し、東京高等技芸専門学校で和裁刺繡などを修めた。明治42年福岡高等裁縫研究所を設立。女子教育仏教の精神を取り入れた独特な教育方針で徐々に学園を発展させ、川島アクリや伴タツと並んで博多女流教育者の三傑と称された。昭和22年に精華女子中学校、23年に精華女子高等学校を開設して理事長に就任。さらに、42年には新たに精華女子短期大学を開き、その名誉学長に選ばれた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「吉田マツ」の解説

吉田マツ よしだ-マツ

1884-1976 明治-昭和時代の教育者。
明治17年2月17日生まれ。東京高等技芸専門学校で和裁,刺繍(ししゅう)などをまなび,明治42年福岡高等裁縫研究所をひらく。仏教精神にもとづく女子教育をおこない,昭和23年福岡市に精華女子高を創設し,理事長。42年精華女子短大を開設した。昭和51年12月5日死去。92歳。福岡県出身。旧姓は下沢。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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