刺繡(読み)ししゅう

世界大百科事典 第2版の解説

ししゅう【刺繡】

〈刺〉は針で縫うこと,〈繡〉は衣に采(いろどり)を施すこと,つまり,糸を針にとおして布地の表と裏から刺し,布の表面または表と裏の両面に,糸で絵画的な図柄や文様などをいろいろな技法で刺しあらわすことで,狭義には色糸刺繡を指し,刺繡の中で最も基本になる技法である。英語でエンブロイダリーembroidery,ニードル・ワークneedle workなどという。そのバリエーションには白糸刺繡,黒糸刺繡,シャドー刺繡,キャンバス・ワークなどや,糸の代りにリボン,コード,ビーズ,スパングルなどを使う刺繡,布の代りにすきまのあるレース状のものに刺すネット刺繡,チュール刺繡などがある。

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世界大百科事典内の刺繡の言及

【染色】より

…この制度は染色史のうえでも看過できない意味をもっている。 一方,仏教の隆昌に伴って寺院の荘厳(しようごん)に染織品も利用されるようになり,刺繡(ししゆう)で仏像や仏の世界を表すことも行われた。622年(推古30)の《天寿国繡帳》はその一例で,わずかな断片として現存するにすぎないが,色糸の色相は淡黄,濃黄,真紅,淡緑,淡縹,紫,黒,白などを中心に10色以上に及んでいる。…

※「刺繡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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