吉田十四雄(読み)ヨシダ トシオ

20世紀日本人名事典 「吉田十四雄」の解説

吉田 十四雄
ヨシダ トシオ

昭和期の作家



生年
明治40(1907)年2月15日

没年
昭和57(1982)年8月11日

出生地
三重県

本名
吉田 太郎(ヨシダ タロウ)

学歴〔年〕
北海道立十勝農業学校(現・帯広農高)獣医科〔大正15年〕卒

主な受賞名〔年〕
北海タイムス文化賞(第1回)「百姓記」,北海道新聞文学賞〔昭和56年〕「人間土地」,札幌市民芸術賞〔昭和56年〕

経歴
家族の後を追って十勝管内に入植。道立十勝農業学校卒後、牧夫、養鶏場経営、農夫などを経験。昭和12年北見郡農会に入り、その頃から全国農民文学作家協会の雑誌「記録」の同人となり、農民ものを書き始める。15年「百姓記」を発表、芥川賞候補になる。20年北海道新聞社入社、月刊誌「農業北海道」の編集従事。56年夏にはライフワークの超大作「人間の土地」(2部8巻、約5000枚)を完結させ、56年度北海道新聞文学賞などを受賞した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「吉田十四雄」の解説

吉田十四雄 よしだ-としお

1907-1982 昭和時代小説家
明治40年2月15日生まれ。大正10年北海道十勝の開拓地に入植。昭和15年小説「百姓記」を発表。20年北海道新聞社に入社,「農業北海道」の編集にあたる。56年大河小説「人間の土地」を完成,北海道新聞文学賞などをうけた。昭和57年8月11日死去。75歳。三重県出身。十勝農業学校卒。本名は太郎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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