20世紀日本人名事典 「吉田登穀」の解説
吉田 登穀
ヨシダ トウコク
大正・昭和期の日本画家
- 生年
- 明治16(1883)年12月1日
- 没年
- 昭和37(1962)年7月16日
- 出生地
- 千葉県大原町
- 本名
- 吉田 喜代二
- 主な受賞名〔年〕
- 日展特選(第2回)〔昭和21年〕「春深し」,日展玉堂賞(第9回)〔昭和28年〕「浄池」
- 経歴
- 明治32年上京し野口幽谷門下の岡田華亭に入門したが、病気療養のため帰郷。神官などを務めたのち再び上京、大正2年松林桂月に師事、南画を学ぶ。9年第2回帝展に「あじさい」が初入選し、以後帝展に連続入選を果たし、日本美術協会にも出品した。昭和21年第2回日展で「春深し」が特選を受賞、22年第3回日展に「山梨の花」を出品、27年から日展審査員も務めた。28年第9回日展出品の「浄地」が玉堂賞を受賞、文部省買い上げとなる。花鳥画を得意とした。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報