吉田調書問題

共同通信ニュース用語解説 「吉田調書問題」の解説

吉田調書問題

東京電力福島第1原発事故をめぐり、政府事故調査・検証委員会は当時の所長吉田昌郎よしだ・まさお氏(故人)に聞き取りをして聴取結果書(調書)にまとめた。政府は吉田氏意向を理由に開示しなかったが、朝日新聞は5月、入手した調書に基づき「所員の9割が吉田氏の待機命令に違反して福島第2原発に撤退した」と報道。その後、調書を入手した複数の報道機関は、吉田氏に所員の一時退避が命令違反との認識はなかったと報じた。政府は「報道内容が独り歩きし、かえって本人の意思に反する」として開示を決定。一部の事故被災者も開示を求めて提訴していた。

更新日:

出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android