名子村(読み)なごむら

日本歴史地名大系 「名子村」の解説

名子村
なごむら

[現在地名]松川町元大島もとおおじま

現松川町の竜西地域に属し、河岸段丘の第四―五段から木曾山脈の西麓に位置する。南は上平うえだいら(現高森たかもり山吹やまぶきに、北は上片桐かみかたぎりに接する。片切氏の分流名子氏の根拠地で「吾妻鏡」仁治二年(一二四一)九月二日の条に「奈古又太郎」の名がみえ、鎌倉末期から南北朝初期に成立したといわれる「承久兵乱記」にも「なこの太郎」とみえる。


名子村
なごむら

[現在地名]東区名子・名子一―三丁目・みどりがおか一―三丁目・土井どい四丁目・青葉あおば五―七丁目など

表粕屋おもてかすや郡に所属。八田はつた村の東に位置する。慶長石高帳に名子村とみえ、慶長七年(一六〇二)の検地高五三四石余、うち大豆五一石余。元禄五年(一六九二)には高五三八石余・反別四七町六反余、家数三二・人数二三八(田圃志)。石高書上帳案の郡帳高も同じ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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