名瀬湊(読み)なぜみなと

日本歴史地名大系 「名瀬湊」の解説

名瀬湊
なぜみなと

古琉球時代からの湊。名瀬間切または名瀬方入江のうちで港津機能をもつのは大熊でつくま浦上うらがんの浦、伊津部いちぶ金久かねくの浦などであるが、いずれの湊を名瀬湊と称したかはつまびらかではない。またこれらの総称、名瀬地域の湊という意であるかもしれない。ただし中心の湊は大熊湊であろう。「おもろさうし」第一三に「名瀬の祭神 有屋奇せ宣り人 瀬名波掟 追手 乞うて 走りやせ 伊津部祭神 名瀬の浦の八里」と謡われており、名瀬の浦の祭司である神女に順風を請うて出航せよというほどの意とされる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む