吐噶喇馬(読み)トカラウマ

デジタル大辞泉 「吐噶喇馬」の意味・読み・例文・類語

とから‐うま【吐××喇馬】

吐噶喇列島にすむ在来馬。体高約1メートル。天然記念物

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精選版 日本国語大辞典 「吐噶喇馬」の意味・読み・例文・類語

とから‐うま【吐噶喇馬】

  1. 〘 名詞 〙 馬の品種の一つ。鹿児島県吐噶喇列島宝島の矮小在来馬。明治三〇年(一八九七)頃喜界島より十数頭導入されたあと外来種を混ずることなしに純粋に繁殖保存された。成馬の体高は一〇八~一二二センチメートル、頭頸低く、前躯に比べて後躯は貧弱四肢は細く、耐熱性にとむ。昭和三三年(一九五八)、国天然記念物に指定

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動植物名よみかた辞典 普及版 「吐噶喇馬」の解説

吐噶喇馬 (トカラウマ)

動物ウマ科のウマ

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の吐噶喇馬の言及

【ウマ(馬)】より

…明治の末に輸入されたが成績が悪くまもなく中止された。
[在来種]
 日本に古くから飼育されていた在来の小格馬には,ドサンコ(道産子)の名で親しまれている北海道和種(イラスト),旧藩制時代の遺残種である木曾馬と御崎馬,島嶼(とうしよ)型の小型在来馬として対馬の対州馬と宝島の吐噶喇(とから)馬,沖縄在来の宮古馬と与那国馬の7馬種がある。いずれも顔面や四肢の白徴はなく,背中に鰻線(まんせん)をもつものが多い。…

【吐噶喇列島】より

薩南諸島の一部をなす列島。古くは七島,川辺(かわなべ)七島,宝七島などと呼ばれた。鹿児島県鹿児島郡十島(としま)村を形成し,諸島間の交通が不便なため村役場は鹿児島市にある。第2次大戦後はアメリカの軍政下にあったが,1972年日本に復帰した。総面積101.35km2,人口776(1995)。屋久島と奄美(あまみ)大島の間,七島灘と呼ばれる東シナ海の海域に北東から南西方向に,約160kmにわたってほぼ2列に島が点在,東側には北から口之島,中之島諏訪之瀬島,悪石(あくせき)島,小宝島,宝島,西側には北から臥蛇(がじや)島,小臥蛇島,平(たいら)島が並び,南方に離れて横当(よこあて)島がある。…

※「吐噶喇馬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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