貧弱(読み)ヒンジャク

デジタル大辞泉 「貧弱」の意味・読み・例文・類語

ひん‐じゃく【貧弱】

[名・形動]
みすぼらしく、見劣りのすること。また、そのさま。「造りが貧弱だ」「貧弱体躯たいく
乏しく、必要を満たすに十分でないこと。また、そのさま。「貧弱ボキャブラリー
[派生]ひんじゃくさ[名]
[類語]貧乏臭い貧乏たらしいけち吝嗇りんしょくしみったれしわい渋いしょっぱい細かいみみっちいいじましいさもしい卑しいせこい陋劣ろうれつけちけちけち臭い世知辛いこすい安っぽい安手ちゃちみすぼらしいぼろい貧相むさくるしい所帯染みる劣悪劣等粗末お粗末粗悪低劣不出来不良出来損ない役立たず粗雑粗略粗野ぞんざいいけぞんざい杜撰ずさん雑駁ざっぱく粗笨そほん

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精選版 日本国語大辞典 「貧弱」の意味・読み・例文・類語

ひん‐じゃく【貧弱】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 財力などが乏しいこと。貧しくてよわいこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「復美作国大庭真嶋両郡百姓課役一年。以山谷之間黎庶貧弱也」(出典:日本三代実録‐貞観九年(867)七月二二日)
    2. 「みだりなる費(ついへ)をなして国用貧弱(〈注〉マヅシク)」(出典:大学要略(1630)下)
    3. [その他の文献]〔史記‐周本紀〕
  3. 見劣りがしてみすぼらしいこと。必要を満たすに十分でないこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「私は貧弱な思想家ですけれども」(出典:こゝろ(1914)〈夏目漱石〉上)

貧弱の補助注記

大曲駒村の「東京灰燼記」の自序には、「この貧弱たる書の使命は尽きる」とあり、タリ活用の例が見られる。

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普及版 字通 「貧弱」の読み・字形・画数・意味

【貧弱】ひんじやく

やつれ。

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