日本歴史地名大系 「向新町」の解説 向新町むかいじんちよう 愛媛県:宇和島市宇和島城下向新町[現在地名]宇和島市錦町(にしきまち)元禄一六年(一七〇三)七月の城下町絵図によると、横新町(よこしんまち)通の北西部を辰野(たつの)川が流れ、川を隔てて御足軽(おあしがる)町がある。この御足軽町が、のちに横新町に対応して、向新町とよばれた。「御年譜微考」には「正保元甲申年向新町建」、「伊達家御歴代事記」には「正保元年甲申、宇和島向新町築地組家建始ル、(中略)慶安元年戊子、同年宇和島向新町成就」とあり、正保元年(一六四四)に埋立工事とともに建築が始まり、慶安元年(一六四八)に町が完成している。なお恵美須(えびす)町・船大工(ふなだいく)町の造成は元禄一三年までかかったとされている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報