デジタル大辞泉 「君沢形」の意味・読み・例文・類語 きみさわ‐がた〔きみさは‐〕【君沢形/君沢型】 江戸時代末に日本で建造された西洋式の帆船。ロシア使節プチャーチンに雇われてスクーナー型帆船を建造した伊豆国君沢郡戸田へだ村(静岡県沼津市)の船大工に命じて、幕府が同型の船をつくらせたもの。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「君沢形」の意味・わかりやすい解説 君沢形きみざわがた 安政1 (1854) 年 11月,駿河湾で沈没したロシアの軍艦『ディアナ』号の乗組員たちが,幕府の許可のもとに伊豆 (静岡県) の戸田で帰国用として建造したスクーナー型帆船と同型の国産船に対する正式呼称。戸田のある君沢郡にちなんだもの。長さ約 24m,100tに満たない2檣 (しょう) の小型帆船であるが,使いやすいために合計 10隻が造られた。日本人が直接外国人から造船術を教えられた船として技術史的に注目される船である。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by