吟嘯(読み)ギンショウ

デジタル大辞泉 「吟嘯」の意味・読み・例文・類語

ぎん‐しょう〔‐セウ〕【吟×嘯】

[名](スル)
詩歌をうたうこと。
嘆き悲しむ声を上げること。
鉄櫺てつれいの下に―せざるを得ず」〈織田訳・花柳春話

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精選版 日本国語大辞典 「吟嘯」の意味・読み・例文・類語

ぎん‐しょう‥セウ【吟嘯】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 詩歌などをうたうこと。
    1. [初出の実例]「吟嘯此君口棄飡、豈堪移去入朱欄」(出典菅家文草(900頃)四・奉謝源納言移種家竹)
    2. [その他の文献]〔宋之問‐下桂江県黎壁詩〕
  3. 悲しみ嘆いて、嘆きの声を出すこと。
    1. [初出の実例]「尊氏曰、有命在天。何足虞也。吟嘯自如」(出典:日本外史(1827)七)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐隗囂伝〕

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普及版 字通 「吟嘯」の読み・字形・画数・意味

【吟嘯】ぎんしよう(せう)

口をすぼめて声高くうたう。悲しみなげく。〔幽明録〕樂安縣の故市、亂を經、人民死し、枯骸地を塡(うづ)め、天陰(くも)り將(まさ)に雨ふらんとするに、輒(すなは)ち吟嘯呻を聞く。聲、耳に聒(かまびす)し。

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