吹き合はす(読み)フキアワス

デジタル大辞泉 「吹き合はす」の意味・読み・例文・類語

ふき‐あわ・す〔‐あはす〕【吹き合はす】

[動サ下二]
笛などを他のものと調子を合わせて吹く。また、管楽器を合奏する。
木枯らしに―・すめる笛の音をひきとどむべきことの葉ぞなき」〈帚木
風などが他のものと調子を合わせるように吹く。
「かれがれなる虫の音に松風すごく―・せて」〈賢木

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「吹き合はす」の意味・読み・例文・類語

ふき‐あわ・す‥あはす【吹合】

  1. 〘 他動詞 サ行下二段活用 〙
  2. 笛などを、調子を合わせて吹く。管楽器を合奏する。また、管楽器を他の楽器に合わせて吹く。
    1. [初出の実例]「式部卿の宮さうの御ふえ、右のおとどただの御ふえ、ひちりきふきあはせて」(出典:宇津保物語(970‐999頃)嵯峨院)
  3. 風などが他の音に調子を合わせるように吹く。
    1. [初出の実例]「虫の音に松風すごく吹あはせて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)賢木)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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