吹き寄せ効果(読み)ふきよせこうか

知恵蔵mini 「吹き寄せ効果」の解説

吹き寄せ効果

台風や発達した低気圧が通過する際に起こる「高潮」の主な原因の一つ。台風や低気圧に伴って発生する強い風が沖から海岸に向かって吹くと、海水が海岸に吹き寄せられ、海岸付近の海面上昇する現象のことをいう。気象庁は、同効果による潮位の上昇は風速の2乗に比例するので、風速が2倍になれば海面上昇は4倍になるとしている。 また、同効果が遠浅の海や風が吹いてくる方向に開いた湾で生じた場合、地形が海面上昇を増大させるように働き、特に潮位が高くなると警鐘を鳴らしている。

(2020-9-8)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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