吹き零れる(読み)フキコボレル

デジタル大辞泉 「吹き零れる」の意味・読み・例文・類語

ふき‐こぼ・れる【吹き零れる】

[動ラ下一][文]ふきこぼ・る[ラ下二]湯などが煮立って、容器からあふれ出る。「味噌汁が―・れる」「両眼から涙が―・れた」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「吹き零れる」の意味・読み・例文・類語

ふき‐こぼ・れる【吹零・吹溢】

  1. 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]ふきこぼ・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙
  2. 湯などが吹きあがってこぼれる。熱せられて鍋などの煮物の汁が泡立ってこぼれる。
    1. [初出の実例]「吹(フキ)こぼれる程湯を沸し」(出典:滑稽本・七偏人(1857‐63)二)
  3. おさえていた感情などが表情態度にあふれ出る。こらえきれず涙が出る。
    1. [初出の実例]「噴きこぼれる涙の中で」(出典:地唄(1956)〈有吉佐和子〉)

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