デジタル大辞泉 「吹回す」の意味・読み・例文・類語 ふき‐まわ・す〔‐まはす〕【吹(き)回す】 [動サ五(四)]1 風があちこち方向を変えて回るように吹く。「―・す風が、時々は這入って来る」〈鴎外・灰燼〉2 風が吹いて物を回らせる。「舟を海中にまかり入りぬべく―・して」〈竹取〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「吹回す」の意味・読み・例文・類語 ふき‐まわ・す‥まはす【吹回】 [ 1 ] 〘 自動詞 サ行五(四) 〙 風が方向を定めないで吹く。気まぐれのように、風が吹く。また、激しく風が吹く。[初出の実例]「魔風十方に吹(フキ)まわし、湯島をさしてもへ出」(出典:古郷帰の江戸咄(1687)六)[ 2 ] 〘 他動詞 サ行四段活用 〙① 風が吹いて、物を回す。風がうず巻いて、物をただよわせたり回したりする。[初出の実例]「舟を海中にまかり入ぬべくふきまはして」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))② 大言をはく。しきりに、ほらをふく。[初出の実例]「局へくるよりあたりをふきまはさるる事、さては箱や成べし」(出典:浮世草子・傾城新色三味線(1718)三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例