吹散らす(読み)フキチラス

デジタル大辞泉 「吹散らす」の意味・読み・例文・類語

ふき‐ちら・す【吹(き)散らす】

[動サ五(四)]
風が吹いて、また、息を吹きかけて、物を散らす。「風が落ち葉を―・す」
あちこちに盛んに言ってまわる。吹聴する。
「ただ今此の君大臣がね、と―・し給へば」〈落窪・二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「吹散らす」の意味・読み・例文・類語

ふき‐ちら・す【吹散】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 風が吹いて、ものを散らす。吹いてばらばらにする。
    1. [初出の実例]「花をふきちらしたるやうになむ見えける」(出典:宇津保物語(970‐999頃)春日詣)
  3. あちこちに吹聴する。盛んに言いたてる。
    1. [初出の実例]「ただ今此君大臣がねとふきちらし給へば」(出典:落窪物語(10C後)二)
  4. 吐きちらす。いたるところに吐く。
    1. [初出の実例]「さんさん酒に被酔〈略〉伏所のあたり莚二三枚敷、ふきちらし候由申候」(出典梅津政景日記‐慶長一八年(1613)院内銀山籠者成敗人帳)
  5. 笑いがこらえきれないで、勢いよく吹きだす。
    1. [初出の実例]「一同噴(フ)き散らして、大笑に笑った」(出典:良人自白(1904‐06)〈木下尚江〉前)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む