呼び次ぐ(読み)ヨビツグ

デジタル大辞泉 「呼び次ぐ」の意味・読み・例文・類語

よび‐つ・ぐ【呼び次ぐ】

[動ガ四]次々に伝えて呼ぶ。
「旦那お帰りと、下部が―・ぐ声につれ」〈浄・矢口渡

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「呼び次ぐ」の意味・読み・例文・類語

よび‐つ・ぐ【呼次】

  1. 〘 自動詞 ガ四段活用 〙
  2. ある人を呼ぶ声などを聞いて、それを別の人に大声で伝える。
    1. [初出の実例]「よぶこ鳥よべばよびつぐ山彦を何かいらへと人の聞くらん〈藤原信実〉」(出典:新撰六帖題和歌(1244頃)六)
  3. 先代芸名源氏名などを引きついで自分の名とする。襲名する。
    1. [初出の実例]「もとのかほる身まかりてのち、名をよびつぎたり」(出典:評判記・難波物語(1655))
  4. 客の到着などを、大声で他の人に伝える。
    1. [初出の実例]「数々わけもない事共して、興ある所へ、其日のお敵権七様御出と呼(ヨビ)つぎぬ」(出典浮世草子・好色一代男(1682)六)
  5. 直接にではなく、人を介してある人を呼ぶ。呼び出す。
    1. [初出の実例]「眼平腹心のしもべをよびつぎ」(出典:読本・昔話稲妻表紙(1806)四)

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