電気通信網設計における通信量を表す尺度の一つである。通信網設計においては個々の通信要求(これを呼という)の情報内容は直接的には問題にならず,各呼が通信設備をどれだけの時間占有するかが問題になる。そこで通信トラヒック量は,次式のように呼の処理のために通信システムがどれだけ回線(あるいは通信機器)を保留したかを示す総延べ時間で表される。
トラヒック量=通信回線の延べ保留時間
これは観測時間により変わるが,これを単位時間当りに換算した値が呼量であり,呼量はトラヒック密度とも呼ばれる。
呼量は次元のない単なる割合を示す量であるが,トラヒック理論の創始者A.K.Erlangの名にちなみアーラン(記号erl)という単位で示される。1本の回線が運びうる最大の呼量はその回線が連続して使用されている場合で,そのときの通信量が1アーランに相当する。
→トラヒック
執筆者:秋山 稔
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…このような考え方からトラヒック量は(トラヒック量)=(通信回線の延べ保留時間)と定義されている。これを単位時間当りに換算した値を呼量あるいはトラヒック密度といい,アーランerlangという単位で表示する。例えばある回線で1時間当りに呼全体で延べa時間分の通信が運ばれたときに,aアーランの呼量が運ばれたという。…
※「呼量」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加