命尽(読み)いのちずく

精選版 日本国語大辞典 「命尽」の意味・読み・例文・類語

いのち‐ずく ‥づく【命尽】

〘名〙 (「ずく」は接尾語)
① 命を取るか、取られるかというぎりぎりのこと。一命にかかわること。
浮世草子・風流曲三味線(1706)三「数ならぬわしゆゑに大事の御身悪名をつくるのみか、御命(イノチ)づくに及ぶこと」
② (「に」を伴って用いることが多い) 命を捨ててかかる覚悟であること。いのちがけ。
歌舞伎五大力恋緘(1793)三幕「すべて命を惜むは人間の習ひ〈略〉命(イノチ)づくに偽りを申さうか」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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