デジタル大辞泉 「悪名」の意味・読み・例文・類語 あく‐めい【悪名】 悪い評判。よからぬうわさ。あくみょう。「悪名が高い」[類語]汚名・悪声・札付き・面汚し・恥曝さらし・汚点・名折れ・醜名・醜聞・不名誉・不面目・悪評・不評・曰く付き・訳有り・虚名 あくみょう【悪名】[書名] 今東光の小説。昭和35年(1960)から昭和36年(1961)「週刊朝日」誌に連載。河内生まれの若者を主人公とする任侠にんきょうもの。昭和36年(1961)、勝新太郎、田宮二郎の共演により映画化され、以後シリーズ化。 あく‐みょう〔‐ミヤウ〕【悪名】 1 「あくめい(悪名)」に同じ。2 悪事を働いた者。また、その悪事。「是も新九郎―にまぎれなく」〈浮・武家義理・六〉[補説]書名別項。→悪名 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「悪名」の意味・読み・例文・類語 あく‐みょう‥ミャウ【悪名】 〘 名詞 〙① 悪いうわさ・評判。悪評。あくめい。[初出の実例]「前生の貧しき報いを憂へず。但し悪名の後に流(つたは)るを吟(によ)ぶ」(出典:将門記(940頃か))「Acumiǒuo(アクミャウヲ) タツル」(出典:日葡辞書(1603‐04))[その他の文献]〔春秋左伝‐文公一八年〕② 悪事を働いた者。また、その悪事。あくめい。[初出の実例]「ぬす人かうたうの悪名候はは」(出典:金沢文庫古文書‐嘉暦四年(1329)六月一四日・加賀国軽海郷公文百姓等起請文(七・五三六八)) あく‐めい【悪名】 〘 名詞 〙 ( 古くは、多く「あくみょう」 )① =あくみょう(悪名)①[初出の実例]「結果は悪名(アクメイ)にならうと〈略〉仕方がない」(出典:野分(1907)〈夏目漱石〉八)② =あくみょう(悪名)②[初出の実例]「右之あくめい闕所之道具、見出し候山廻にほうびに出し申候」(出典:梅津政景日記‐慶長一七年(1612)三月二五日) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「悪名」の読み・字形・画数・意味 【悪名】あくめい わるい評判。〔左伝、襄二十七年〕曰く、~吾(われ)、之れと言ふ。事未だ知るべからず。(た)だ惡名をさんのみ。止めよと。字通「悪」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報