(読み)ソ

普及版 字通 「咀」の読み・字形・画数・意味


8画

[字音]
[字訓] かむ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は且(そ)。〔説文〕二上に「含味するなり」とあり、咀嚼(そしやく)し玩味することをいう。〔詩品、上、晋の平原相陸機〕「を咀嚼す」とは、その精粋をとって身につけることをいう。

[訓義]
1. かむ、かみわける、あじわう。
2. くすりをつくる。
3. くう、くらう。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕咀 久不(くふ)〔名義抄〕咀 クフ・カム・ナムクラフ/咀嚼 カミハム 〔字鏡集〕咀 ナゲク・ウレフ・ナグサム・ナム・クラフ・カム・クフ

[語系]
咀dzia、嚼dzikはともに咀嚼するときの音をとる擬声語であろう。且声の字は多くて、その通義を得がたいが、・助・耡dzhiaはすき、土に強くをうちおろすときの擬声語であろう。

[熟語]
咀華・咀咀齧・咀嚼・咀・咀咀咀咀啖咀啜・咀咀片咀味咀薬
[下接語]
涵咀・含咀・吟咀・咀・吐咀・微咀

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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