和泉櫛(読み)いずみくし

事典 日本の地域ブランド・名産品 「和泉櫛」の解説

和泉櫛[木工]
いずみくし

近畿地方大阪府の地域ブランド。
貝塚市岸和田市で製作されている。6世紀後半頃、8種類の櫛つくりの器具を持った異国人が貝塚市二色の浜に流れ着き、櫛の製法を伝授したという言い伝えがある。江戸時代中期には多数の櫛職人がいたという。素材である本柘植は、静電気を起こしにくい特徴をもち、髪を傷めない。使用すればするほど美しい飴色の光沢を増す。現在では伝統的な日本髪以外にも髪形に応じた新製品がつくられ、高級櫛として親しまれている。大阪府伝統工芸品。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「和泉櫛」の解説

和泉櫛

大阪府貝塚市、岸和田市などで生産される柘植製の櫛。飛鳥時代、貝塚市二色の浜に漂着した外国人から製法を学んだとされる。大阪府知事指定伝統工芸品。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android