異国人(読み)イコクジン

精選版 日本国語大辞典 「異国人」の意味・読み・例文・類語

いこく‐じん【異国人】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 外国人。他国の人。異人。いこくもの。いこくびと。
    1. [初出の実例]「山の春永が異国人をちうせし」(出典:九冊本宝物集(1179頃)二)
  3. 普通とちがう人。変人。異人。
    1. [初出の実例]「あまりの辞退はいこくじん、異体は御免候へ」(出典:曾我物語(南北朝頃)六)

異国人の語誌

江戸時代には「外国の人」を表わす語として用いられたが、開国の頃から公文書などでは「外国人」という呼称と急速に交替する。庶民の間では、「異人」の方が多く使われた。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の異国人の言及

【外国人】より

…自国以外の国籍を有する者および無国籍者をふつう指す。外人,異国人,異邦人,異人などともいう。もともと畿内から見た外の人,地方の人を表す〈外国人(とつくにびと)〉が今日の用法に転用された。…

【外国人】より

…自国以外の国籍を有する者および無国籍者をふつう指す。外人,異国人,異邦人,異人などともいう。もともと畿内から見た外の人,地方の人を表す〈外国人(とつくにびと)〉が今日の用法に転用された。…

※「異国人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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