和田義盛の妻(読み)わだ・よしもりのつま

朝日日本歴史人物事典 「和田義盛の妻」の解説

和田義盛の妻

生年生没年不詳
鎌倉前期の武家の女性。豊受大神宮七社の禰宜度会康高の娘。建保1(1213)年の義盛の乱により和田一族の所領は没収されたが,義盛の妻の所領は同神宮の御厨であったので本宮に返され,その身も恩赦にあずかった。将軍源実朝の神を敬う心によるところも大であったが,謀反人の妻の縁座にも裁量余地があったことを示す事例として興味深い

(田端泰子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android