和知八幡神社(読み)わちはちまんじんじや

日本歴史地名大系 「和知八幡神社」の解説

和知八幡神社
わちはちまんじんじや

[現在地名]三次市和知町

国兼くにかね川を北西に見下ろす台地の先端近くに鎮座する。祭神は品陀和気命ほか一一座。旧村社。「芸藩通志」は「承元年間当村故城主和知実方、鎌倉より勧請すといふ」と伝える。広沢(和知)実方は平家追討の功により、備後国三谿みたに郡一二郷を与えられたが(「閥閲録」所収和智次郎兵衛家由緒書上)、この一二郷には和知は含まれていなかったとみられ、和知への八幡宮勧請は孫の実村か、その子で和知庄を分割相続して和知氏を称した実成の時代とみられる。「双三郡誌」は初め字大峠に祀られていたのを字森重もりしげに移し、後また今の地に遷座したとする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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