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和蘭風説書 おらんだふうせつがき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

和蘭風説書
おらんだふうせつがき

江戸時代の鎖国期間中,オランダ船が長崎に入港するごとに幕府に提出した海外情報。原名"Nieuws"。オランダ通詞が翻訳して長崎奉行を通して幕府に提出された。初めオランダは,スペイン,ポルトガルとの貿易競争のなかで,両国のキリスト教の日本布教は侵略的意図をもっていると述べたりしている。しかしキリスト教禁教後オランダのみが来航を許されるようになり,対日貿易を独占するようになってからは,海外情報を提供する義務を負うことになり,幕府はこれによって禁教の徹底と海外諸国の事情を知ることになった。風説書は,のちにはヨーロッパばかりでなく,インドや中国の事情をも記載するようになり,ペリーの来航などもこれにより予測されていた。幕末には諸藩などの間に海外事情を知ろうという要望が強まり,各藩で風説書の書写が行われ,従来一部の間でしかみられなかったものが広く読まれるようになった。なお開国以後,オランダは風説書の献上をやめたが,代りにオランダ本国やバタビアで発行した新聞を献上するようになって,それは幕府の洋学所で翻訳された。これを『官板バタビヤ新聞』『文久新聞』という。

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大辞林 第三版の解説

オランダふうせつがき【和蘭風説書】

江戸時代、オランダ船がもたらした海外情報をオランダ商館長がまとめ、通詞が和訳して幕府に提出したもの。世界情勢を知る数少ない手掛かりとなった。

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