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和鏡 わきょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

和鏡
わきょう

平安時代以降に,日本でつくられた日本風の。それ以前の時期に漢,などの鏡を模してつくったものは仿製鏡と呼んで区別している。銅を主体とした金属鏡で,鏡背の文様には草花鳥蝶など,自然の風物を意匠化したものが多い。多くは円形であるが,方形もある。室町時代からこれに長方形の柄をつけた,いわゆる柄鏡が現れ,やがて「天下一」などの文字,製作者名,紋所などを表わしたものも出現した。

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デジタル大辞泉の解説

わ‐きょう〔‐キヤウ〕【和鏡】

日本独自の様式で作られた金属製の鏡。平安後期以後、盛んに製作された。仿製鏡(ぼうせいきょう)とは区別される。

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大辞林 第三版の解説

わきょう【和鏡】

日本式の鏡。藤原時代以降、和風の独自の形式をもって作られた。和鏡の一種である柄鏡えかがみは室町時代に現れ、江戸時代に盛行。 → 仿製鏡ぼうせいきよう

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世界大百科事典内の和鏡の言及

【鏡】より

…しかし,この時代の鏡も,一部を除けば,ほとんどが社寺堂塔の荘厳具であり,祭祀用具であった。 平安時代中ごろ,日本独自の和鏡が成立する。その背景には,化粧する階層の増大による映像具としての鏡に対する需要の増大がうかがえる。…

【金属工芸】より

…平等院鳳凰堂屋上の金銅製鳳凰は,円熟しきった平安後期の鋳金工芸をよく示し,中尊寺金色院の堂内荘厳(しようごん)や華鬘(けまん)は,同じく彫金技術を代表する。鏡も唐式鏡をしだいに離れて和鏡に変化し,薄手の鏡胎に松,梅,薄,蘆,水草,菊,鴛鴦,鶴,雀といった親しみやすい花鳥の題材を薄肉に表現した,抒情的なものが主となった。山形県羽黒山の鏡池から出土した600面に及ぶ羽黒鏡は,その代表作といえる。…

【仿製鏡】より

…これらの点をあわせ考えると,映像機能を否定し,鏡には異質の音響機能をそなえた呪術具としての鈴鏡の存在は,日本列島の仿製鏡の特質を象徴している,といえよう。なお奈良時代以降に,唐・宋代の中国鏡を模倣して製作された鏡については,和鏡と呼んで仿製鏡と区別している。【田中 】。…

※「和鏡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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