天池(読み)てんち

精選版 日本国語大辞典 「天池」の意味・読み・例文・類語

てん‐ち【天池】

〘名〙 (天然の池の意) 海。大海
性霊集‐二(835頃)大和州益田池碑銘「湖水天池、上潤之徳普」 〔荘子‐逍遙遊〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「天池」の意味・わかりやすい解説

天池
てんち / ティエンチー

中国北朝鮮国境にある湖。長白山地主峰の白頭山山頂に位置する火口湖である。新疆(しんきょう)ウイグル自治区の天山にある天池と区別するために「白頭山天池」とよぶ。南北径3650メートル、中央部短径1800メートル、面積は9.2平方キロメートルある。湖面標高2194メートル、最深部は313メートルに達する。北端の闥門(たつもん)から第二松花(しょうか)江の上流二道白河が流出する。伝説では、この湖で水浴した天女カササギの運んだ朱果を食べて身ごもり男子を生んだ。これが清(しん)の太祖ヌルハチだという。湖の北岸に温泉がある。

[浅井辰郎]

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世界の観光地名がわかる事典 「天池」の解説

てんち【天池】

中国の天山山脈ウルムチ烏魯木斉北東約90kmに位置し、ボゴタ山脈の主峰で、モンゴル語で「聖なる山」を意味するボゴタ山の中腹にある高山湖。海抜1980mで、一番深い所は水深105mある。まわりは針葉樹に囲まれ、万年雪を抱いたボゴタ山脈とのコントラストが美しく、地元では「中国のスイス」と呼ばれている。

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普及版 字通 「天池」の読み・字形・画数・意味

【天池】てんち

海。

字通「天」の項目を見る

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「天池」の意味・わかりやすい解説

天池
てんち

チョン(天)池」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の天池の言及

【白頭山】より

…長白山脈(長白山)の主峰で,標高2744m。頂上付近に周囲約2kmの天池または竜王潭と呼ばれるカルデラ湖がある。新生代第三紀から第四紀にかけての火山活動で生じた火山だが,現在は死火山。…

※「天池」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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