咽頭異物(読み)いんとういぶつ(その他表記)Foreign body in pharynx

六訂版 家庭医学大全科 「咽頭異物」の解説

咽頭異物
いんとういぶつ
Foreign body in pharynx
(のどの病気)

どんな病気か

 誤って飲み込んだ異物咽頭にひっかかることがあり、咽頭異物と呼んでいます。異物の種類として日本で圧倒的に多いのは魚の骨で、多くは口蓋扁桃(こうがいへんとう)にひっかかります。

症状の現れ方

 異物を飲み込んだ直後から、咽頭に物がひっかかった感じが現れます。

検査と診断

 口から直接、あるいは鼻からファイバースコープを入れて、異物をさがします。

治療の方法

 異物が見つかり次第、すぐに摘出します。

病気に気づいたらどうする

 異物を飲んでしまったら、すぐに耳鼻咽喉科を受診してください。異物を取ろうとして、ごはんを丸飲みする人がいますが、これではかえって深く刺さってしまうことにもなります。異物はひっかかってすぐなら見つけるのは比較的簡単ですが、時間がたっていたり、深く刺さっている場合には発見が難しいこともあります。異物が見つからなくても症状が続くようであれば、数日中に再度診察を受ける必要があります。

一宮 一成

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

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