品川博(読み)シナガワ ヒロシ

20世紀日本人名事典 「品川博」の解説

品川 博
シナガワ ヒロシ

昭和・平成期の福祉活動家 元・鐘の鳴る丘愛誠会園長



生年
大正5(1916)年

没年
平成11(1999)年7月8日

出身地
群馬県勢多郡大胡町

学歴〔年〕
前橋中卒

主な受賞名〔年〕
吉川英治文化賞〔昭和44年〕

経歴
昭和21年ラバウルから復員。東京・上野駅でうごめく悲惨な戦災孤児の姿を見て「戦争で拾った命を子供たちにささげよう」と決意靴みがきなどをしながら資金をため、NHKラジオドラマ「鐘の鳴る丘」をモデルにし、23年郷里に近い前橋市に養護施設少年の家を建設した。28年大胡町に移転、42年鐘の鳴る丘少年の家と改名。44年吉川英治賞を受賞したのをきっかけに、47年寝たきり老人の世話をする老人ホーム愛誠園を建設。また55年から親子心中防止運動を展開、日本親子心中絶滅防止協会(別名=わらの会)設立に奔走し、59年同園に不幸な子供たちを預かる施設・恵光山幸泉寺を併設した。62年鐘の鳴る丘1号館を去り、2号館(かけこみ寺)の園長。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「品川博」の解説

品川博 しながわ-ひろし

1916-1999 昭和後期-平成時代の福祉活動家。
大正5年5月21日生まれ。昭和21年ラバウルから復員。戦災孤児の救済を志し,靴磨きなどで資金をため,23年前橋市に「少年の家」を設立。28年群馬県大胡(おおご)町にうつり,のち「鐘の鳴る丘少年の家」と改名し,孤児たちを多数そだてた。44年吉川英治文化賞。47年老人ホーム愛誠園を開設。平成11年7月8日死去。83歳。群馬県出身。都立工業短大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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