品質保証責任(読み)ひんしつほしょうせきにん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「品質保証責任」の意味・わかりやすい解説

品質保証責任
ひんしつほしょうせきにん

商品生産者の商品品質担保責任。消費者が商品を購入するに際して最大のポイントとなるのは品質である。商品の品質は消費者の支払う代金に等価の関係にあり,その瑕疵については民法上は売主の契約責任として不完全履行瑕疵担保責任が定められている。しかし,現代のような大量生産,大量販売の時代においては消費者は商品を生産しているメーカーあるいはブランドにより品質を判断しているのが通例となっているので,メーカーは商品の品質について直接責任を負うべきであるとする考え方が有力である。従来の売主の瑕疵担保責任を拡大する意味でメーカーの品質保証責任の重要性が主張されている。

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