唐庇(読み)カラビサシ

デジタル大辞泉 「唐庇」の意味・読み・例文・類語

から‐びさし【唐×庇】

唐破風からはふ造りにした家の軒先。また、その下にある部屋
唐破風造りの牛車ぎっしゃ屋根

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「唐庇」の意味・読み・例文・類語

から‐びさし【唐庇】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 唐破風(からはふ)造にした軒先。軒先を唐風にそらせた屋根。また、その建物
    1. [初出の実例]「六位は唐廂(カラビサシ)にぞゐたりける」(出典:貞元二年左大臣頼忠前栽歌合(977))
    2. 「反橋(そりはし)妻戸、からびさしなど、いとをかしう今めかし」(出典:栄花物語(1028‐92頃)暮待つ星)
  3. ( 「からびさし(唐庇)の車」の略 ) =からぐるま(唐車)
    1. [初出の実例]「践祚日渡御御車事。網代庇今度依用意、被唐庇之条」(出典:園太暦‐文和元年(1352)七月二六日)

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