破風の一形式で,中ほどがもり上がり左右がほぼ水平となる反転曲線をもつもの。門や向拝(こうはい)・玄関・車寄(くるまよせ)などに用いられる。門の屋根を唐破風とした場合はとくに唐門とよび,安土桃山時代の本願寺唐門(京都市)などが著名。唐破風を軒の一部にとりつけた場合は軒唐破風といい,神社本殿・拝殿や城の天守閣などに多くみられる。鎌倉時代の石上(いそのかみ)神宮摂社出雲建雄(いずもたけお)神社拝殿(奈良県天理市)や円成寺宇賀神社本殿(奈良市)は古い例。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
…外観については特別に銭湯らしい装置というものもなかったようで,大衆向けの風呂屋はごく粗末な板屋根の小屋のようなものである。ぜいたくな風呂屋では蒸気室の入口に唐破風(からはふ)をつけたり,洗い場を広くとり,休憩室を設けたりしているが,外観は一般の町屋と変りはない。蒸気室の出入口を引戸に改良したのが戸棚風呂であるが,これが湯屋にとり入れられるようになった。…
…搏風とも書き,甍(いらか)ともいわれる。
[日本]
屋根の形式で分けると,切妻破風(切破風),入母屋破風のほか,屋根面の途中に棟を突き出して設けた据(すえ)破風,向拝(こうはい)や庇(ひさし)のように茅負(かやおい)や隅木に取り付く縋(すがる)破風,軒の中央に設けられた軒唐(のきから)破風がある。入母屋破風や据破風のように,下方に屋根面があるものは千鳥破風ともいう。…
※「唐破風」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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