唯物的(読み)ゆいぶつてき

精選版 日本国語大辞典 「唯物的」の意味・読み・例文・類語

ゆいぶつ‐てき【唯物的】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙
  2. 精神実在を否定して、物質の根源性、独自性のみを認める立場にあるさま。
    1. [初出の実例]「それは余りに唯物的な見方で、尠くとも人間に心理的活動の有る以上」(出典:女工哀史(1925)〈細井和喜蔵〉八)
  3. 打算的なさま。享楽主義的。
    1. [初出の実例]「世界と人類との成立がよし無意味、無目的な唯物的原理にすぎないとしたところで」(出典:竹沢先生と云ふ人(1924‐25)〈長与善郎〉竹沢先生の家)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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