唾吐(読み)つばきはき

精選版 日本国語大辞典 「唾吐」の意味・読み・例文・類語

つばき‐はき【唾吐】

〘名〙 (古くは「つわきはき」。近世つばきばき」とも) つばきをはきかけること。多くは、他人侮辱を与えたり嫌悪様子を示すことにいう。
※禁腋秘抄(室町初)「小板敷の前を小庭と云。爰には蔵人つばきはきなどすることなし」
浮世草子男色大鑑(1687)二「扨は人の小娘めとつばきばきして」

つ‐は・く【唾吐】

〘自カ四〙 (後世は「つわく」「つばく」) つばをはく。
書紀(720)神代下(鴨脚本訓)「言ひ訖りて三下(みたひ)、唾(ツハキ)て与へたまへ」

つ‐わ・く ‥はく【唾吐】

〘自ワ四〙 ⇒つはく(唾吐)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android