啓風丸(読み)けいふうまる

最新 地学事典 「啓風丸」の解説

けいふうまる
啓風丸

Keifu Maru

気象庁海洋気象観測船。2000年9月竣工(現在は2世)。全長81メートル,総トン数1,480トン。1世は気象レーダと高層気象観測装置を備え,主に海上気象観測を行ったが,2世は凌風丸と同様,日本周辺および北西太平洋海域の海洋気象観測を行っている。主要な観測装置はCTD(Conductivity Temperature Depth profilerの略称)で,気候変動に係る海洋の長期変動を把握するため,6,000mまでの水温塩分のほか,溶存酸素,栄養塩や全炭酸等のデータを取得。航走中も洋上大気や表面海水中の二酸化炭素を観測。これらの観測データはWeb上で公開し,国際的なデータベースに提供。海上気象と高層気象観測装置も備え,線状降水帯のメカニズム解明に向けた観測も実施。

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関連語 中野

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「啓風丸」の意味・わかりやすい解説

啓風丸
けいふうまる

1969年に建造された気象庁の洋上観測船。主として日本の南方海域で,台風や低気圧梅雨前線の動きを監視する。総トン数 1796t,乗員数 36人,観測員数 24人。観測装置として,船の最上部に気象観測用レーダドームが2台あり,高層観測用の放球装置 (ラジオゾンデ) ,波浪計風速計,温度計,雨量計,ブイロボット装置,採水器などを積込んでいる。気象レーダの探知半径は 400km。海上の風向風速をはじめ高層観測用のラジオゾンデは,エコー方式の採用で精度を高めるとともに,コンピュータと結ばれて,短時間に観測できるようになっている。

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