日本歴史地名大系 「善塚岩」の解説 善塚岩ぜんづかいわ 石川県:鳳至郡穴水町曾良村善塚岩[現在地名]穴水町曾良甲の円(かぶとのまる)山の南海岸に突出した奇岩で、立山連峰を望む景勝地である。「能登名跡志」「能登志徴」「鳳至郡誌」などに立地・景観、地名由来などが紹介される。善塚岩はもとは銭塚であった。銭塚の所属について土方領曾良(そら)村と加賀藩領甲村との争論があり、慶長一三年(一六〇八)小塚淡路守・生駒内膳正連判で「銭つか之儀は楚羅村よりさいはい」と決定した(「網場争論裁定状」上野文書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報