善太新田村
ぜんたしんでんむら
佐屋川の枝流一江川(草野川)を佐屋村と西保村の間で築留めて造成した二〇〇町歩の大新田村。北は鰯江新田村、南は鮫ヶ地新田村(現十四山村)に接する。開田は万治元年(一六五八)服部茂左衛門が犬山成瀬侯の口添えで造成。
寛文七年(一六六七)の検地で、村高一千四一四石余は一円蔵入地。「寛文覚書」に戸数二九、人数一六四とある。今も開田地主服部茂左衛門家に残る「善太新田築立旧記」には、築堤のために「南蛮杁」工法という南蛮師による新技術を採用したことがうかがわれる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 