善巧(読み)ゼンギョウ

デジタル大辞泉 「善巧」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐ぎょう〔‐ゲウ〕【善巧】

仏語。人々の機根に応じて巧みに善に教え導き、仏の利益りやくを与えること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「善巧」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐ぎょう‥ゲウ【善巧】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。衆生教化するその手段方法の巧みなこと。
    1. [初出の実例]「実智亦言智慧。方便者。善巧為義」(出典法華義疏(7C前)一)
    2. 「利行といふは、貴賤の衆生におきて、利益の善巧をめぐらすなり」(出典:正法眼蔵(1231‐53)菩提薩埵四摂法)
    3. [その他の文献]〔仏地論‐七〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android