善田村
ぜんだむら
[現在地名]桃山町善田
大原村の東の山地を南北に細長く占め、北は勝神峠を越えて勝神村(現粉河町)、東は黒川村に接する。村の南寄りを柘榴川が流れるが、集落はその支流愛護川東岸にある。応永二〇年(一四一三)に作成されたと思われる安楽河庄大検注帳(勧学院文書)に「禅田村」とみえ、中世は高野山領荒川庄に含まれた地であった。近世も高野山領で、慶長一〇年(一六〇五)の高野山衆徒中寺領目録(又続宝簡集)によれば、高一二三・八八石、うち田方九四・八七四石(八町四反余)、畠方二九・〇〇六石(四町二反余)とあり、「続風土記」によれば村高一二六石余、家数五九、人数一八五。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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