喜佐方村
きさがたむら
[現在地名]吉田町河内・沖村
北は法花津湾、南は宇和島湾に囲まれる奥南半島の中央大半を占める農村部である。北は花組浦・筋浦、西は奥浦、南は南君浦・朝川浦・立間尻浦、東は立間村に接する。
慶安元年伊予国知行高郷村数帳(一六四八)の宇和郡の項に「喜佐方村 柴山有、茅山有」と村名がみえる。地名としては「吉田古記」所収の元亀四年(一五七三)八月一三日付雷電宮謹勧進帳に「南海道伊予州宇和荘木佐方郷」とある。この「木佐方」の表記は「清良記」「宇和郡記」などにも用いられていて、江戸前期までの古い表記法と思われる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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