喜多川平八(読み)キタガワ ヘイハチ

20世紀日本人名事典 「喜多川平八」の解説

喜多川 平八
キタガワ ヘイハチ

明治・大正期の染織工芸家



生年
元治1年(1864年)

没年
昭和15(1940)年

出生地
京都

経歴
生家は京都西陣の織屋有職織物老舗として知られる俵屋。長じて家業を継いで唐織金襴の製造などを手がけ、明治20年の皇居造営の際には御用織物を納品した。39年農商務省の後援による西陣織物模範工場の設立に参加し、上質な西陣織を作り続けた。主な作品に「飛竜宝相華文繻珍地柱隠」「繻子地菊花文様柱掛」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「喜多川平八」の解説

喜多川平八 きたがわ-へいはち

1864-1940 明治-昭和時代前期の染織工芸家。
元治(げんじ)元年生まれ。生家の京都西陣の有職(ゆうそく)織物の老舗(しにせ)俵屋をつぎ,唐織金襴(からおりきんらん)をおる。明治20年皇居造営御用織物をおさめ,39年西陣織物模範工場の設立にかかわった。昭和15年死去。77歳。作品に「飛竜宝相華文(ほうそうげもん)繻珍(しゅちん)地柱隠」「繻子地(しゅすじ)菊花文様柱掛」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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