(読み)つづしる

精選版 日本国語大辞典 「嘰」の意味・読み・例文・類語

つづし・る【嘰】

  1. 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙 時間をかけて、少しずつ食べたりしゃべったりする。ぽつりぽつりと食べたり、物を言ったりする。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
    1. [初出の実例]「此の鮭・鯛、塩辛(しほから)・醤(ひしほ)などの塩辛き物共をつづしるに」(出典今昔物語集(1120頃か)二八)

嘰の補助注記

万葉‐八九二」に「堅塩を取りつづしろひ」の例がみえる。→つづしろう


つづしろ・うつづしろふ【嘰】

  1. 〘 他動詞 ハ行四段活用 〙 ( 動詞「つづしる(嘰)」の未然形反復継続を表わす助動詞「ふ」の付いた「つづしらふ」が変化したもの ) 少しずつ食べ続ける。
    1. [初出の実例]「堅塩を 取り都豆之呂比(ツヅシロヒ) かす湯酒 うちすすろひて」(出典:万葉集(8C後)五・八九二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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