四天王寺址(読み)してんのうじし[だいかんみんこく](その他表記)Sach'ǒnwang-sa-ji

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「四天王寺址」の意味・わかりやすい解説

四天王寺址[大韓民国]
してんのうじし[だいかんみんこく]
Sach'ǒnwang-sa-ji

韓国,慶州狼山の南麓にある寺院址で,新羅文武王 19 (679) 年の創建。唐代寺院建築の影響がみられ,金堂址を中央に,前方に東西木造塔址,後方に左右経楼址をもち,中門から延びた回廊がそれらを取囲む伽藍配置がなされ,仏国寺,感恩寺址などとともに二塔一金堂式の代表的な形態がみられる。講堂や南大門址は,境内を切断する鉄道と国道施設のために破壊されて不明であるが,中門址の南に2基の亀趺 (きふ。亀の形の碑の台石) がある。同寺址出土の緑釉瓦製『八部神将像板』 (韓国国立中央博物館,慶州博物館) は傑作

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