共同通信ニュース用語解説 「四日市ぜんそく」の解説
四日市ぜんそく
水俣病、新潟水俣病、イタイイタイ病と並び四大公害病の一つとされる。三重県四日市市の伊勢湾岸で戦後、石油化学コンビナートの本格稼働に伴い、海が汚れて臭い魚が問題となったほか、大気汚染で1960年代に呼吸器疾患の患者が急増した。67年、磯津地区の患者9人が企業6社に損害賠償を求めて提訴。72年7月、津地裁四日市支部は排煙と病気の因果関係や、企業側の共同不法行為を認め、計約8820万円の賠償を命じた。6社は控訴せず判決が確定。公害健康被害補償法に基づく認定患者は2022年3月末時点で310人。
更新日:
出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報