四時軒(読み)しじけん

日本歴史地名大系 「四時軒」の解説

四時軒
しじけん

[現在地名]熊本市秋津町沼山津

秋津(あきつ)川に沿った地にある幕末の思想家横井小楠の家で、小楠は家督を相続した翌安政二年(一八五五)熊本城下から沼山津(ぬやまづ)村に転居し、四時軒と名付けた。田中虎六郎の「四時軒記」に「朝暮陰晴の迭(てつ)に変じ烟雲雪月の奇を騁(は)せ、鳴禽時に換り草木代る代る栄え、春夏秋冬四時の景具(そな)はりて乃ち尽く吾が一軒の内に呈せり。因りて吾が軒に題して四時軒と曰ふ」と四季折々の眺望のすばらしさを愛で名付けたという。小楠は明治元年(一八六八)四月徴士参与となり上京するまでの一三年間ここに住み(福井藩招聘期間を除くと八年六ヵ月)、矢島つせを娶り、時雄・みやをもうけた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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