四海皆兄弟
世の中の人はみんな、親しくすべきである、ということ。
[使用例] 吾人は苟くも基督の立教の下にあって四海皆兄弟の真理を奉じ、斯の大理を破り邦々相傷うを以て、人類の恥辱之より甚しきはなしと信ず[北村透谷*「平和」発行之辞|1892]
[由来] 「[論語]―顔淵」の一節から。孔子の弟子の一人、司馬牛が、信頼できる兄弟がいないことを嘆いていました。それを見た相弟子の子夏は、「立派な教養と人格を身につけ、他人に対して丁寧な態度で接するようにすれば、『四海の内、皆兄弟なり(世の中の人は、みんな兄弟のようなものだ)』」と述べて、司馬牛を勇気づけたのでした。
[解説] 「兄弟」は、「けいてい」と読むのが漢文の世界の習慣です。
出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報
Sponserd by 