化学辞典 第2版 「四臭化炭素」の解説
四臭化炭素
シシュウカタンソ
carbon tetrabromide
CBr4(331.63).CHBr3またはCS2に臭化ヨウ素を作用させて得られる.淡黄色の固体で2形がある.α形は単斜晶系.融点90 ℃,沸点189 ℃(やや分解する).密度2.96 g cm-3(99.5 ℃).β形は立方晶系結晶.融点94.3 ℃.転移点46.7 ℃.正四面体構造で,原子間距離C-Br0.1942 nm.エタノール,エーテル,クロロホルムに可溶,水に不溶.有機合成の臭素化剤,半導体基板のエッチング剤,写真材料の製造などに用いられる.[CAS 558-13-4]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報